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第4話 『 甘いケーキに ご用心!? 』

2017年 7月19日 夜7時

愛知県 瀬戸市
藤井岡家


ソウタはいつものように
2階にある自分の部屋で
詰め将棋を解いている ーーー

すると突然 照明が消え
部屋の中は一瞬にして
真っ暗になってしまった


ソウタ
” あれっ? 停電かな? ”


ソウタがそう思った次の瞬間
真っ暗闇の中
耳をつんざく破裂音が響いた


パンッ!!!


ソウタ
” ??? ”


何が起こったのか
わからなかったが
慌てる様子は微塵(みじん)もない


ソウタ
” もしかして
僕を暗殺しに来た イギリス人のスパイが
ピストルを発砲したのかな? ”


・・・・・・プフッ


子供じみた想像に
自分で思わず 吹き出した


いたずら気分に乗って
さらに愉快な想像をふくらませようか

と思う間もなく

耳馴染みのある女性の歌声が
部屋の中へ入ってくる

・・・ソウタの母だ

定番の 
『 ハッピーバースデイ 』 の歌を
歌いながら
手には 少し大きめな
バースデイケーキ を持っている

もちろん ケーキの上には
15本のローソクが立っていて
炎が揺らめいている


母は ケーキを小さな机の上に置いた

ソウタは詰め将棋をやめ
置かれたケーキの前に ちょこん と座った

母の歌うバースデイソングは まだ 続いている


ソウタは さっきの破裂音が

『 冷酷な暗殺者が放った発砲音 』

ではなく

『 やさしい母による クラッカーの音 』

だったことに気づいた


もっとも そんなことは
天才少年プロ棋士でなくとも
気づくことではあるが・・・



母 藤井岡ユウコ
「・・・・・・トゥ ユゥーーー ♫

パチパチパチパチ。

15歳の誕生日、おめでと〰う!!

さっ、ソウちゃん。
ローソクの火を 吹き消して。」


ソウタは言われた通り

ふーーーーーーっ!!!

と、15本のローソクの炎を
一気に吹き消した


一般的な

『15歳の少年』

であれば
母親から こんなことをされたら

「余計なこと、すんなよっ!!!」

と 言って
こういったやりとりを全て
拒絶しているに違いない


だが ソウタはちがう

拒絶などしても
良いことは何もないし
なにより母を悲しませてしまう

そんなことは絶対にしないのだ

周囲にいる人たちが困らぬよう
自分は どうすればよいのか
常に気を配って生きている

まさに

『 忖度(そんたく)のできる子 』

なのである


ソウタがローソクの火を
吹き消したのを見て
母は部屋の明かりを点けた


母 ユウコ
「ソウちゃんの お誕生日のお祝いに
『イチゴのショートケーキ』を作ったの♪」

ソウタ
「すごいっ!おいしそうだね。」

ユウコ
「『おいしそう』じゃなくて
『おいしい』の!!」

ソウタ
「あぁ、そっか。」


二人は同時に
ニコッと笑った


ソウタ
「今すぐにでも食べたいんだけど、
後でも いいかな?」

ユウコ
「どうしたの?」

ソウタ
「うん・・・さっき解いてた 21手詰めの詰め将棋 が
どうしてもわかんなくて・・・。」

ユウコ[苦笑いしながら]
「ソウちゃんは
ほんっとに、詰め将棋が好きなんだから。
・・・しょうがないなぁ。
[王様みたいな言い方で]後で食べることを許すっ!!」

ソウタ[頭を深く下げながら]
「ありがたき幸せ。」


ユウコ
「じゃ、お母さん、夕飯の準備があるから行くね。」

ソウタ
「あっ、待って!お母さん!」

ユウコ
「ん?なぁに?」

ソウタ
「せっかく こんな立派なケーキを作ってくれたんだもん。
お礼しなきゃ。」

ユウコ
「えっ?・・・」


嬉しそうな母


ソウタ
「じゃあ、お母さん。
ちょっと目をつむって。」

ユウコ
「はい。
・・・・・・これでいい?」


微笑みながら そっと目をつむる母

何をしてもらえるのか わからないが
母の顔はとても嬉しそうだ


ソウタは 母の顔をのぞき込んだ

母が目をつむっているのを確認すると

机の上に置いてあるケーキを
右手のひらにヒョイと乗せ

そのまま野球の投手のように
母の顔めがけて思い切り投げた


グチャアアアア


見事 生クリームが
母の顔にびっしりとついた


ユウコ
「えっ???」


何が起こったのか
わからないユウコは
呆然としている


ユウコ
「え・・・ソウちゃん
ど、どうしたの・・・?」


ソウタ
「ふふっ・・・
もう、茶番は十分だよ!!

・・・正体を現せっ!!!」


今までとは明らかに違う
ソウタの大声に
ユウコも観念したようだ

明らかにユウコとは違う声で答えた


「ありりりりり?
バレちゃったぁ??」

次の瞬間
ユウコの顔も体も
グニャリと崩れ
代わりに
アリの姿をした男が現れた


ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひゃあああ!
ヒアリ男 参上!!」


ソウタ
「あちゃあ!
・・・とんでもない奴が現れたねぇ。
これこそ本当の『 サプライズ 』だ。」


ヒアリ男[右手を高く挙げながら]
「先生!!
ひとつ質問、よろしいでしょうか?」


ソウタ[ヒアリ男を指さして]
「はい、ヒアリ男くん!」


ヒアリ男
「どうしてボクが
ニセモノだって
バレちゃったんでしょうか??」


ソウタ
「教えて差し上げましょう、ヒアリ男くん。

僕のお母さんは、毎年
『 LOOKチョコ 』
を溶かして
『 チョコレートケーキ 』
を作ってくれるんだ。

だから
君がイチゴのショートケーキを持って
現れた時から
違うってわかってたんだよ。」


ヒアリ男
「ルッ・・・クチョ・・・コぉお??

・・・ルックチョコって
何だぁ???」


ソウタ
「おいおい、うそだろ?

ありんこ のくせに
『 LOOKチョコ 』も知らないなんて・・・。

わざわざ 『 学校コント 』 まで
乗ってやったのに
なんて出来の悪い生徒だっ!

先生、もう怒っちゃったから
変身しちゃいま〰す♪」


ソウタは
『 マジックテープ財布 』
を取り出し
前に突き出す


ソウタ
「変身!」

バリバリバリバリッ!!


ナレーション
[説明しよう]
[藤井岡ソウタは改造人間である]
[愛用のマジックテープ財布を]
[バリバリさせると]
[仮面ソウターに変身するのだ]
[変身後の 読みの能力 は]
[通常の2倍を超えるのである]


仮面ソウター
「仮面ソウター ここに見参!」


ヒアリ男
「出たな、ソウター!」

ソウター
「ヒアリ男!
LOOKチョコ も、わからない子は
廊下に立ってなさいっ!!」

ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁあ。
廊下に立つのは、お前の方だ。」

ソウター
「どういう意味だっ!?」

ヒアリ男
「わかってないのは、お前のほうだからだ、仮面ソウター!!」

ソウター
「なにぃ!?」

ヒアリ男
「お前の足元を よく見てみろ!」


足元を見るソウター

ソウターの足元には
大量のヒアリが蠢(うごめ)いている


ソウター
「うわぁ!! い、いつの間にっ!??」

ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁあ。
将棋の『 歩 』の駒のように
一歩一歩、近づいていたのさっ!!

『 ザ・ヒアリ攻撃 』!!

思い知れっ!!!」


ソウターは
足を登ってくる大量のヒアリの大群を
振り落とそうと
両足をバタバタさせている


ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ。

そうだ、踊れっ!!
もっと、もっと踊れぇ!!!
力尽きるまで、踊り続けろぉ!!!!

ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひゃああああ!!」


ソウターの
『 死のダンス 』
を見ていたヒアリ男は

次第に ウキウキ気分 になってきて
自分も ソウターと共に
謎のステップで踊りだす



ーーー BGM でうっすらと

『 ヒアリ男のテーマ♫ 』

が流れ出す ーーー 


日本のみなさん コンニチワ ♪
ホットでヒートな この俺ぇ ♪

君のハートを 突き刺すぅ ♪
うかつに近づきゃ 火傷するぜ ♪

ニッポン全国 津々 ウラウラぁ ♪
あっちもこっちも ヒアリ あ〰り ♪


ヒッ ヒッ ヒアリ男 ♪ ※
ヒッ ヒッ ヒアリ男 ♪


1度 聴いたら 離れな〰い ♪
ヒアリのように 離れな〰い ♪

ヒッ ヒッ ヒアリ男 ♪
ヒッ ヒッ ヒアリ男 ♪

壁に ヒアリ 障子に ヒアリ ♪
気取った あの子も 踊り出〰す ♪

ヒッ ヒッ ヒアリ男 ♪
ヒッ ヒッ ヒアリ男 ♪


ヒッ ヒッ ( ヒッ ヒッ ) ヒッ ヒッ ( ヒッ ヒッ ) ♪ ☆
ヒッ ヒッ ( ヒッ ヒッ ) ヒッ ヒッ ( ヒッ ヒッ ) ♪ 


ヒッ ヒッ ヒヒッヒ ( ヒッ ヒッ ヒヒッヒ ) ♪
ヒッ ヒッ ヒヒッヒ ( ヒッ ヒッ ヒヒッヒ ) ♪

ヒヒッ ヒッヒ ヒッヒヒ ( ヒヒッ ヒッヒ ヒッヒヒ ) ♪
ヒヒッ ヒッヒ ヒッヒヒ ( ヒヒッ ヒッヒ ヒッヒヒ ) ♪



※印 2回繰り返し

☆印 8回繰り返し

※印 4回繰り返し

☆印 8回繰り返し


ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ ヒッヒヒ ♪
ヒヒヒヒ ヒヒヒヒ ヒッヒヒ ♪

ヒッヒ ヒヒヒヒ ヒヒッヒ ヒッヒ ヒヒッヒ ヒッヒ ♪
ヒッヒ ヒヒヒヒ ヒヒッヒ ヒッヒ ヒヒッヒ ヒッヒ ♪

ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ♪
ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ♪

ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ♪
ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ♪
ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ♪
ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ヒヒヒヒヒヒヒヒ ♪
ヒヒ・・



ソウター[歌の途中で強引にツッコむ]
「やめろぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!(すでに涙目)

いつまで ヒッヒ ヒッヒ♪ 言ってんだよぉお!!
もう、発狂寸前だわっ 💀💀💀💀

なんだよ、『 ☆印 8回繰り返し 』って!!!

てめぇ、30分の 特撮ヒーロードラマ で
何分、ヒッヒ ヒッヒ♪ 言いたいんだっ!!!

日曜の朝から ヒッヒ ヒッヒ♪ 
言ってるヒーロードラマ、見たことあるかっ!??

ねぇよ!! そんな番組っ!!!

どこの テレ朝 にも ねぇよ!!!

どこの 石ノ森章太郎 にも ねぇんだよぉお!!!


・・・スマホで検索
は・じ・め・る・な・よっ!!

探すな 探すなっ!

絶対 ねーーよ
バーーカっ!!

「もし、あったら どーする?」
じゃねーよ!!

あったら BPO から 苦情 来るわ!!

村中 大騒ぎだわ!!


はぁあ?

「ないなら、僕らで作りましょう」って何??
おまえ、何、言ってんの??

日曜の朝から ヒッヒ ヒッヒ♪ 言う
特撮ヒーロードラマ
やべぇーだろ!!

日本中の小学生が
次の日、学校行って
1時間目の授業から
ヒッヒ ヒッヒ ♪
言い出したら、どーすんだよっ!!!!

担任の先生、困っちゃうだろ!!!!

小学生のガキなんて あれだよっ
1回 ヒッヒ ヒッヒ♪ 気に入ったら
ずーーーーーっと ヒッヒ ヒッヒ♪
言い続けるからねっ!!

うちの 甥っ子 とか そうだったもん。

そしたら絶対 親から学校に苦情、来るじゃんっ!

「ウチの子 ずーーーーっと ヒッヒ ヒッヒ♪
言ってるんですけど、どうなってるんですか?」って。

「学校で、イジメとか、 あってませんか??」って。

それ、ぜってー ヤバイやつじゃんっ!!!

もし、そうなったら、どーすんだよ!!

お前、責任 取れるのかぁ?
お前、責任 取れるのかぁっ!!!?

いや、お前はいいかもしんないけど
俺、絶対 怒られるじゃん!!

番組タイトル
『仮面ソウター』だし。

俺が怒られるの、確定じゃん!

終わったわーー。

まだ、第4話 だけど

6話で打ち切りになるわーーー。


お前が叩くより、よっぽど痛いよ!
お前が叩くより、よっぽど痛いよ!


これ以上、私の評判を下げるな!
これ以上、私の評判を下げるな!


そんなつもりは、なかったんです〰。
そんなつもりは、なかったんです〰。

すっ すっ すっ♪


どうしてそんなことに、なるのかな〰?

どうしてそんなことに、なるのかな〰〰〰?

ドキドキ

どんな恐ろしい嫌がらせが
待ってるのかな〰

って、

ちがうだろーーーーーーーーー!!」








ドテッ

こけるヒアリ男

ヒアリ男
「人が気持ちよく 踊ってたのにぃ!」

ソウター
「(小声で)家でやれよ。」

ヒアリ男
「よくも、よくも、よくも〰!
『 ヒアリ男のテーマ ♫ 』を大ヒットさせて、
年末に、紅白歌合戦に出場する、という
俺の夢を
ぶち壊しやがってぇえええ!!」


ソウター
「あぁ、もう、やってらんね。
将棋で決着をつけてやるっ!!
行くぞ!ヒアリ男!!」


仮面ソウター & ヒアリ男

将棋盤をはさんで
正座で、一礼

ソウタ&ヒアリ
「お願いしま〰す。」




先手:☗ 仮面 ソウター
後手:☖ ヒアリ男


1☗9六歩
2☖8四歩
3☗2六歩
4☖3四歩
5☗2五歩
6☖3三角
7☗7八金

・・・・・・


先手の ☗ 仮面ソウター が

『 早繰り銀戦法 』

で仕掛けるが

後手 ☖ ヒアリ男 の
26手目 ☖6四角 で
ソウターの攻めが止まる


主導権を握った ヒアリ男は

歩を使った攻撃 

『 ザ・ヒアリ攻撃 』

で 次々と
先手の ソウター陣 に
襲いかかる


ヒアリ男は さらに
強気の攻め

70手目 ☖8七同飛成

80手目 ☖4六角

と 二枚の大駒を切って
ソウターの玉を追い詰めるが・・・


ソウターは
ヒアリ男による猛攻を
全て受け切った


大駒四枚を奪った
ソウターに対し

後手のヒアリ男は
歩しか持っていない


もはや形勢は明らかである


その後
仮面ソウターは
ヒアリ男の玉を
一方的に寄せていった


146手目

後手 ヒアリ男 の

☖2一玉

が指された


あとは
先手 仮面ソウターによる

☗2二金

を待つのみである



仮面ソウター
「いよいよ最後だ!
この一手を打てば、俺の勝ちだっ!!」


ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ。

お前の次の一手で
俺は、この対局に負ける・・・。



『 敗者は死をもって償うべし 』

それが、秘密結社ショッギー により
生み出された
我ら

『 闇生物 』 (やみせいぶつ)

の運命(さだめ)。


仮面ソウター、いや、藤井岡ソウタよ。

7月19日・・・。

お前は今日、生まれ

俺は今日、死んでいく・・・。


ヒアリ男の死・・・

それは、『終わり』ではなく
新たな
『絶望の始まり』
なのだ・・・。


仮面ソウター
「なにぃ!?
それは、どういう意味だぁ!?」


ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ。

ソウターよ。

この地球上に
どれほどのアリがいるか
知っているかっ!?」


仮面ソウター
「・・・・・・。」


ヒアリ男
「1京匹だっ!!!
(10000000000000000匹)

一方で、人類は
多く見積もっても、
75億人・・・。
(7500000000人)

この地球上に存在する
すべてのアリの総重量は

全人類の総重量に
等しいのだっ!!



愚かな人間ども。

貴様らは、この地球上で
あたかも 王(キング)のように
傲慢な態度を続けている。

一方
我々、アリの一族は
最も弱い存在だ。

そう、将棋の駒に例えるなら
『歩』だ。


キング(王)は将棋盤の盤上に
2枚しかないが

我々、アリ(歩)は、
18枚も存在する。


『歩』は、一歩一歩、敵陣に近づき
『と金』に変わる。

我々、アリも
一歩一歩、ひそかに人間どもに近づき
お前たちを根絶やしにする瞬間を
狙っているのだ!!


アリがキバを剥(む)いた時
キング(王)は アリ(歩)の
餌食となるのだっ!!」


仮面ソウター
「そんなことを
我々、人類が
許すと思っているのかっ!?」


ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ。
それはどうかな?

この国の政治家どもは、皆
自分の

『保身』

のことしか、頭にないからな。


それゆえ、日本政府は
危機への対応が遅い!

今回もそうだ。

政府は今週から、ようやく
ヒアリを調査する港を
7か所から
全国68か所に拡大する。


だが

それはもう、手遅れだっ!!」


仮面ソウター
「なにぃ!!?」


ヒアリ男
「我々による

『 日本列島・ヒアリ占領計画 』

は、すでに最終段階に入った!!」


仮面ソウター
「ぅぐっ・・・。」


ヒアリ男
「ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ。

秘密結社ショッギーは
常に、愚鈍な人間どもより
1歩も2歩も
先行しているのだっ!!!」


仮面ソウター
「・・・・・・。」[表情が歪む]


ヒアリ男
「ソウターよ!

日本国内の内陸部で
初めて ヒアリ が発見されたのが
どこだか覚えているかっ!?」


仮面ソウター
「もちろんだっ!

ここ、愛知県瀬戸市の隣にある
春日井市だっ!」


ヒアリ男
「ああ、そうだ。

では、なぜ我々が
お前の住む、瀬戸市ではなく、
春日井市を選んだのか
分かるかっ!?」


仮面ソウター
「春日井・・・

・・・・・!!

・・・・・・まさかっ!!!」


ヒアリ男
「(ニヤリ)ようやく気づいたようだなぁ!!

・・・お前の想像通りだ。

春日井では来月、
8月5日に

『 かすがいキッズ ☆ 将棋フェスタ 』

が開催される。

お前の『29連勝』の活躍で、
日本は、今、
空前の『将棋フィーバー』だ。

プロ棋士を目指す
子供たちが急増している。

我々、ショッギーは
第2、第3の『仮面ソウター』となり得る
未来の宝である子供たちを
ショッギーへ引き入れるために
春日井を選んだのだ。

日本の未来は、すでに
我々、ショッギーの
手中にあるのだっ!!

日本は、もう、終わりだっ!!!」


仮面ソウター
「黙れ!ヒアリ男!!

俺はまだ、諦めていないっ!!

この国を、
この国の子供たちの未来を

貴様ら、ショッギーの魔の手から
守ってみせるっ!!


そのためには、
ヒアリ男!!
まずは、お前から倒すっ!!!


くらえっ!

これが『最後の一手』だぁ!!!」



仮面ソウター
最終 147手目

☗2二金

ビシィイイイイイッッ!!!!


仮面ソウターの
渾身の力のこもった
駒音が響き渡った



ヒアリ男
「ぎゃあああああああ!!!!


・・・お、覚えておけ・・・・・・。

もう、間もなく・・・
・・・お前・・・たち・・・が・・・

恐怖に震える・・・日が
やって来る。

その時、思い知る・・・がいい・・・。

この国が、すでに・・・
ヒアリに支配されていることをっ!!!!


ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁっ、ひぁああああああ・・」



ドカァアアーーーーーーーアアンッ!!!!!!




ヒアリ男が爆発する姿を
無言のまま 見つめる
仮面ソウター

次第に その姿は
藤井岡ソウタへと
戻っていく

なんとも表しようのない
表情をしているソウタ

彼の頭の中には
ヒアリ男の

最後の言葉

が浮かんでいた









1時間後
藤井岡家

家に帰って来た 藤井岡ユウコ


ユウコ
「ただいまぁ♪

ごめんねぇ、ソウちゃん。
集会で遅くなっちゃって。

・・・・・・あっ、そうだ!

ソウちゃん、お部屋で待ってて。

あとで、『サプライズ』を
持っていくからっ♡」


ソウタ
「(苦笑いしながら)『サプライズ』って、
言っちゃってるし・・・。

甘いケーキは、もう、こりごりだよ・・・。」






--- 第4話 ---
『 甘いケーキに ご用心!? 』(完)




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藤井くんフィーバーが続けば、話をたくさん書けると思って、ブログを書き始めたら、すでにフィーバーが下火になってた(泣)

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